3月12日、13日に自由民主党本部701号室にて「保育推進研修会」が開催された。参加者は全国から78名(うち熊本県より20名)。懇親会ではご多忙の中多くの熊本県選出国会議員の方々にご参加頂いた。
3月12日(月) 16:30〜17:30 研修①『時局講演』
講師 衆議院議員 野田 毅氏
(自由民主党全国保育関係議員連盟会長)17:30〜19:00 交流会 3月13日(火) 10:00〜12:00 研修②『保育行政の動向と課題』 講師 厚生労働省子ども家庭局 保育課長 巽 慎一氏
『保育所保育指針について』
講師 厚生労働省子ども家庭局 保育指導専門官 高辻千恵氏
研修2『保育行政の動向と課題』 講師 厚生労働省子ども家庭局 保育課長 巽 慎一氏 資料を元に保育行政の説明をされる。(資料別紙)最後の質疑応答では処遇改善Ⅱとキャリアアップ研修に質問が集中した。質疑応答と研修サマリーを以下に記す。
最近新聞にも出たが、処遇改善等加算Ⅱの見直しを含めてご説明したい。
P.2 女性の年齢階級別就業率 M字カーブがだんだん緩くなっている。・・・結婚、出産後の就労の増加。北欧型に近くなりつつある。80% からのDカーブを目指している。
P.3 待機児童解消加速化プランH25(=加速化プラン開始と共に)よりトレンドが変わっている。
P.4 女性就業率と1・2歳児保育利用率の都道府県別状況…女性の就業率と1・2歳児保育利用率には正の相関がある。…地方の方が女性の就業率が高く、保育利用率も高い。北陸、中国の日本海側、九州>神奈川
P.5 女性就業率と保育園等の利用率の推移・・・1・2歳時の利用率の上昇→0〜5歳の利用率の上昇
P.6 待機児童解消加速化プランの期間において、利用児童数は都市部だけではなく、全国的に増加。それに伴い、保育所等の運営に要する費用についても全国的に増加。・・・東京都は2倍ちかく増加。
P.7 待機児童解消加速化プランH25〜取組状況。受け皿の拡大→女性の就業率も上昇
P.8 受け皿整備の状況・・・H25〜29で約59.3万人増加。認定こども園の増加、小規模保育の増加。地方単独保育施策の減少→認証等の認可化が進んでいる。・・・保育の質の担保P.9 受け皿整備の増加により2.7倍、12万人増P.10 待機児童は都市部の問題。全国の8割の市町村は待機児童0。世田谷区・・・全国トップの待機児童数だが、昨年は待機児童減少。大田区や目黒区は増加している。・・・都市部の状況で待機児童数が違う。世田谷区は申込数がピークアウト?東京都の湾岸沿いの江東区台東区で待機児童が増加している。
P.11 年齢別待機児童・・・0、1・2歳の待機児童・・・非課税所得の家庭の保育料無料化を検討。沖縄県は認可外施設が多く認可化が進んでいない。〜待機児童が多い。
P.13 子育て安心プラン 平成30年度までに30万人の受け皿整備。・・・女性就業率が現在1%ずつ増加していることから、マクロベースで考えた結果の受け皿整備。
P.14 子育て安心プランの支援施策のポイント・・・1・2歳児の受け皿整備の土地確保、既存施設の活用
P.16 人材・・・都市部のみならず地方でもと認識。全職種、少子高齢化により求人倍率高い。中でも保育士の求人〜4月のピークが高くなっている。・・・人手不足
P.17 新規資格取得支援、就業継続支援・・・保育補助者の認定緩和+保育体制強化事業拡大、離職者の再就職支援
P.18 保育士数と処遇・・・常勤換算ベースで増加。増えているが需要に足りていない。賃金は(賃金構造統計)平成29年度は342万円+処遇改善と人勧により増加。
P.23 キャリアアップの仕組み・処遇改善のイメージ・・・都道府県別の事業+研修修了の効力有効化
P.24 保育士等のキャリアアップの仕組み・処遇改善見直し※H29にキャリアアップ研修が実施されていない都道府県が8つ→平成30年度から全都道府県で実施→平成32年までに必須化、8つの研修の均霑化(きんてんか)必須化・・・はしごを外される不信感を払拭
P.25 平成30年度における処遇改善等加算Ⅱの配分方法の見直し・・・副主任級の月4万円の20万円の配分方法の見直し。主任保育士を副主任保育士が逆転しないような手当。副主任が研修4分野〜職務分野別リーダーの取り扱いと支給額の乖離→職務分野別リーダー5千円の見直し。複数園の取り扱いの見直し→20%相当の配分可能に。但し2022年度まで。
P.26 若手職員の多い施設の配分例
P.27 定員規模に応じた処遇改善等加算Ⅱの加算対象者の人数及び配分方法
代替保育士、e-ラーニング化の検討・・・不正認定があってはならない
P.31 新たしい経済パッケージ・・・幼児教育の無償化・・来年夏までの結論。待機児童の解消
金子恭之氏、有村治子氏と
木原稔財務副大臣と