日本は建国以来初めての状況に直面している。それは人口が急激に少なくなること。15世紀のヨーロッパでのペストの流行以来の人口減少。今後、明治時代の人口に近づいていくが、状況は全く違う。平均寿命50才と90才では、若い人が少なく高齢者が多い。どうやって社会を支えるのか。今まで日本人が経験したことが無い。
国難というが、北朝鮮だけではない。この50年で経済規模3倍、長寿社会になったが10年先、20年先も続くのか…。人口減少の一因として結婚する人が減った。生涯未婚率(50歳までに結婚しない人)は、1970年は2%であったが現在は男性が24%、助成が14%。加えて晩婚化で5年遅くなっている。人類が経験したことのない高齢化を迎える。
地方創生が言われるが、地方は衰弱し東京に集中している。首都直下型地震、富士山爆発もいつ起こるか分からない。エネルギーを作らない、食料作らない東京が残ることが出来るのか。東京に集中している負荷をどう減らすのか。地方が東京のために、東京が地方のためにを考えるべき時代である。
高度経済成長期に作ったインフラが補修時期を迎えている。公共事業をやるが、同じものを安くて大量に作っていた時代とは違う。みんなが同じものを欲しい時代ではない。フランス、イタリア・・・食料品、ブランド品、伝統工芸で勝てないことはない。しかしかつての雇用は作ることが出来ない。
石破は防衛と思われているが本来は農林水産業。四季がある日本ほど農林水産業に適した国はない。漁業は成長産業だが、日本はどんどん衰退している。7割が森の日本なのになぜ林業が栄えないのか。まだまだ日本には伸びしろがある。
社会保障を維持するためにはお金が要る。日本の問題は、アンダークラスにある。非正規規雇用が約1千万人、年収180万円で男性未婚率66%。女性の離死別44%。所得を上げなければならない。虐待の問題にも繋がりかねない。
平成27年に子ども・子育て支援新制度で保育の要件が変わった。虐待やDVも保育の要件となった。保護者の養育が困難ならば保育所に預けることが出来ることになったが、現実可能か…。保育所がいかなる役割を果たし、そのための人員配置がどう必要なのか。
保育は小学校の先生より大変。保育士等の処遇改善は、量を確保しながら保育の質向上になっているかが大切。明治から150年。平成も最後の1年となる。日本は50年に1回新しい国を作ってきた。戦争、敗戦、復興の次の50年・・・1人1人を大切にして、親が悪いと言うだけでなく親身に相談に乗る事が福祉の本質。何があっても護るべき。保育は福祉である。